ある海外サイトでは「日本人の潔癖ぶりは、畳という生活スタイルが生み出したのだ」と紹介しました。その理由の一つとして「靴を脱いで家の中に入ったときに、靴下が汚れたり、匂いを帯びたりしない」ことなどを挙げました。又、日本発祥のスポーツである柔道も畳なしでは成立しません。この畳を敷くというスタイルは日本人が生み出した日本古来のものです。畳の歴史は古く、日本で畳が生まれたのは、今から1300年ほど前の奈良時代と伝えられています。古事記や日本書記の中に、神座として用いる八重畳などの敷物が登場しています。現在の様な畳が生まれたのは平安時代に入ってからといわれています。
現代人の生活スタイルでは、和室がなければ困るといえるようなケースは少なくなっているのも事実です。では今一度、和室というものを見直してみましょう。
日本人は、四季の変化のなかで温度と湿度の差を敏感に感じ、 四季を通じて、より快適な生活に適した空間を創造する為に畳が造られたと考えられます。
畳は知らず知らずのうちに室内の空気を清浄化し健康な環境作りに役立っているのです。
注文住宅で和室を作った人は約9割。この事から非常に多くの人が和室、または畳に愛着をもっていることがわかります。